研究所の概要

杜仲茶
杜仲茶

トチュウは1科1属1種からなる雌雄異株の落葉高木で、生薬材料や杜仲茶等の原料として利用されています。また、トチュウはゴム資源の代替原料目的として100年ほど前の植物学者が日本に導入したことも知られています。
そして、日立造船株式会社では1987年にバイオ事業部を設立して杜仲茶の製造、販売を行い、1994年には杜仲茶ブームに火をつけるなどの取り組みをしてきた経緯があります。
この協働研究所はトチュウという植物の研究と用途開発を行ってきた先人達の取り組みの延長線として創立されました。

トチュウ
トチュウバイオマス(種子)

トチュウはこれらの生薬、健康食品原料としての利用がよく知られていますが、植物生理学的にはその組織各所にトランス型ポリイソプレンを主成分とする天然高分子化合物(商標名:トチュウエラストマー)を蓄積する興味深い性質があります。
トランス型ポリイソプレンは天然ゴムの構造異性体であり、熱可塑性のポリマーです。このトチュウエラストマーを植物由来の新たなバイオマス資源として利用することを目的に大阪大学と日立造船株式会社との研究開発が始まりました。

協働研究所の視察
協働研究所の視察

Hitz協働研究所の前身は1998年に始まった共同研究に遡ります。バイオテクノロジー、代謝物解析等、トチュウを主な材料とした共同研究が続く中、2005年4月にはこの研究の一層の発展を目的に企業等共同研究として小規模な研究室を吹田キャンパス内に開設することが出来ました。
さらに研究開発が進展する中、2010年1月には植物バイオ、植物由来材料の研究開発を主要なテーマにした「Hitzバイオマス開発共同研究講座」が工学研究科生命先端専攻に所属する研究室として設置され、その後、研究開発の進展に伴い共同研究講座での制度運用に限界が生じたため、共同研究講座は発展的に解消して、より多面的な産学協働活動行うための拠点として、2012年10月、Hitz(バイオ)協働研究所が設立されました。また2017年4月より、Hitz協働研究所としてより活動領域を広げて取り組んでいます。